会計事務所のエクセル業務を超超超!楽にする「モダンExcel」

会計事務所の皆さん!PowerQuery(パワークエリ)聞いたことありますか?

聞いたことある人はいるかもしれませんが、実際に使っている方は少ないのではないでしょうか。

PowerQuery(パワークエリ)は知らなきゃ大損!というくらい会計事務所の仕事を楽にしますよ!

まずは実際に見てみましょう。

たとえば、税務申告書に添付するもので、教育訓練費というものがあります。

賃上げ税制において、教育訓練費が一定額以上増加した場合には税額控除率の上乗せができます。税額が何百万円も変わってくることはよくあります。

ところが、教育訓練費は、研修費、研究費、リース料、賃借料、支払手数料といった科目に散らばって入っています。もちろん今後は「教育訓練費」にまとめていれるように指導する必要がありますが、間違って他科目に入ることはあり得ます。その集計次第で、税額が何百万円も変わってくるのですから、念のためにチェックできる仕組みは必要です。

こういった場合、これまでは、費目ごとに、または摘要のキーワードごとに一つ一つ検索し、確認し、転記・集計するしかありませんでしたね。

これを、PowerQuery(パワークエリ)を使えば、仕訳データから、会計ソフトを介さずに、一度にエクセルだけで自動で集計できるのです。

次の通りです。

B6とB8のセルをご覧ください。前払費用となっています。

前期に、前払費用で計上していた研究研修費です。普通に科目を検索していたのでは、見落とすところでした。

D12、D16のセルは、通常の学会の年会費ですので、教育訓練費からは外しますので、数字を削除しました。

このように厳密に見てゆくことで、お客様に、最大限の税額控除のメリットを提供することが出来るわけです。

便利でしょう!

これは次のようなことをPowerqueryが一度にこなしてくれた結果です

  • 会計ソフトから吐き出したCSV仕訳データを読み込む
  • 勘定科目、金額、消費税、摘要の列を選択する
  • 摘要に研修、研究、講習、検定、教育、講座、授業、実習等を含む仕訳を選択する
  • 借方科目名に、現金、預金、未払金、仮払金、複合、福利厚生費、交通費等を含む仕訳を除外する
  • 摘要に弁当、源泉を含む仕訳を除外する

これを、手作業で行うには大変な手間がかかりますが、自動で行ってくれます。

エクセルのマクロみたいなものですが、プログラムは不要で、何をしているかを日本語できちんと書いておくことで、あとから見直し、手直しも簡単にできるところがいいですね。

まだイメージが湧かないかもしれませんが、次回から詳しく解説します。

次回からは、こうしたPowerqueryが、われわれ会計事務所業界を革命的に楽にすることを、具体的に見てゆきます。

会計事務所の何を楽にするのか?

  • 「紙」作業を完全になくすことができる。
    ⇒⇒⇒前期にした作業が、そのままマニュアルになり、作業が半分になる。
  • 転記作業を完全になくすことができる。
    ⇒⇒⇒申告書作成のためのデータ作成で、エクセル上で仕訳データを読みに行き、必要情報を自動検索し、自動集計できる。
  • 毎月の作業で決算がほぼ完了。
    ⇒⇒⇒業務が分散され平準化できる⇒⇒⇒残業をなくせる。

なぜ、楽になるのか?

  • 仕訳データから、会計ソフトを通さずに直接集計できる。
    ⇒⇒⇒複数の科目にまたがるデータでもいっぺんに集計できる。
  • エクセルのマクロよりもずっとわかりやすい自動処理機能
    ⇒⇒⇒日本語できちんと説明を書いておけるので、後から誰が見てもわかるようにできる
  • 一つの会社で自動処理を作成すれば、他の会社にも使える
    ⇒⇒⇒自動マニュアルになる。

という事です。

そして、Powerqueryの実際の使い方、操作事例を解説してゆきます。

皆さんの能力が格段に向上します。一生ものの技術が身に付きますよ。楽しみにしてください。

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