たとえば、税務申告書に添付するもので、教育訓練費というものがあります。
賃上げ税制において、教育訓練費が一定額以上増加した場合には税額控除率の上乗せができます。税額が何百万円も変わってくることはよくあります。
ところが、教育訓練費は、研修費、研究費、リース料、賃借料、支払手数料といった科目に散らばって入っています。もちろん今後は「教育訓練費」にまとめていれるように指導する必要がありますが、間違って他科目に入ることはあり得ます。その集計次第で、税額が何百万円も変わってくるのですから、念のためにチェックできる仕組みは必要です。
こういった場合、これまでは、費目ごとに、または摘要のキーワードごとに一つ一つ検索し、確認し、転記・集計するしかありませんでしたね。
これを、PowerQuery(パワークエリ)を使えば、仕訳データから、会計ソフトを介さずに、一度にエクセルだけで自動で集計できるのです。
次の通りです。
B6とB8のセルをご覧ください。前払費用となっています。
前期に、前払費用で計上していた研究研修費です。普通に科目を検索していたのでは、見落とすところでした。
D12、D16のセルは、通常の学会の年会費ですので、教育訓練費からは外しますので、数字を削除しました。
このように厳密に見てゆくことで、お客様に、最大限の税額控除のメリットを提供することが出来るわけです。